米国の労働運動指導者ジョン・L・ルイス関係FBIファイル集
米国の労働運動指導者ジョン・L・ルイス関係FBIファイル集
FBI File on John L. Lewis
ジョン・ルウェリン・ルイスは、15歳で炭鉱夫として鉱山で働き始め、労働組合運動にも従事し、40歳の時、アメリカ労働総同盟(American Federation of Labor, AFL)傘下のアメリカ鉱山労働者組合(United Mine Workers of America, UMWA)の会長に就任しました。
AFLの幹部としては、1930年代のニューディール政策による労働法制の整備と労働者の権利拡充という追い風を背景に、自動車、鉄鋼、化学等の重化学工業で働く大量の未熟練労働者の組織化による拡大路線を目指したものの、伝統的な熟練労働者中心の職能別組合主義を堅持していた主流派からは受け入れられず、AFLを脱退し、産業別組合会議(Congress of Industrial Organizations, CIO)を結成、会長に就任します。
元々共和党支持者であったルイスは、1932年と1936年の大統領選では民主党のフランクリン・ルーズベルトを支持しました。しかし、1940年の大統領選ではルーズベルトの3選に反対、ルーズベルトが当選すれば、CIO会長を辞任すると明言していたルイスは、ルーズベルト3選後に会長を辞任、その後はUMWAの会長として、労働組合運動に影響を及ぼし続けました。
本コレクションは、連邦捜査局(FBI)のジョン・ルイス関係文書を提供するものです。大半の文書は1930年代から1940年代にかけてのものですが、その前後の時代の文書も一部含まれています。多くの文書はUMWA会長としてのルイスの活動に焦点を当てています。
(マイクロ版タイトル:FBI File on John L. Lewis)